EPDG2 (Electric Process Data Guidebook 2)
EPDG2 は,定量的管理を取り入れたソフトウェア開発計画の立案を支援するシステムです.開発・管理プロセスとそれに関連付けられた定量データの情報,そして定量データの一覧を提示します.
EPDG2 は, 定量的管理計画を立案する際に用いる管理指標の取捨選択作業に加え,選択された指標の利用に必要な測定・分析活動の調整作業,指標で利用される定量データの粒度や測定頻度の調整作業を支援します. また,EPDG2 は, 計画者が開発・管理計画を立案する際に参考となる情報を提示することで,計画者の管理指標・定量データに関する理解を促します.以下にEPDG2 が提供する支援内容を示します.

  • 指標の目的や利用方法を理解の容易なガイドブック形式で提示します
  • 管理指標を選択すると自動的に関連する計測作業を各プロセスへ組み込みます
  • 選択した指標や測定工程に対して,測定可能な定量データを提示します

  • EPDG2 は,Java で実装され,入力としてXML で記述された組織標準の開発プロセス定義ファイル,管理指標の定義ファイル,およびテーラリングのための参考情報に関する定義ファイルを読み込んで機能します.
    まずプロジェクト計画者による標準開発プロセス定義と管理指標の調整・取捨選択作業を支援します.次に,取捨選択した管理指標の測定・分析活動を,調整がなされた開発プロセス定義に関連付ける作業を支援します.最後に,EPDG2 はプロジェクトの特性を反映した開発・管理プロセス定義を出力します.
    EPDG2 がプロジェクト計画者に対して行う支援には,以下のような効果があると考えています.

  • プロジェクトを管理する際に用いる定量データを一覧することができ,その場で取捨選択が行えます.そのため,定量データや開発プロセスが多岐にわたる場合でも一貫した視点にもとづいて定量的管理計画の立案が行えます.
  • 各プロセスや定量データの測定結果収集作業が視覚的に確認できるため,定量データの測定結果収集作業やプロジェクト管理に対して,具体的なイメージを持って臨むことができます.
  • 定量データの概念と詳細を容易に参照できるため,管理計画の指針や定量データに対する理解を深めることができます.

  • また, 総合的な効果としては,EPDG2 の活用により,プロジェクト管理者が,定量的管理の目的を正しく理解できるようになります.したがって,プロジェクト管理や測定が正しく実践され,形式的な管理体制に陥りにくくなることが期待できます.
    主な関連文献
  • Kazumasa Hikichi, Kyohei Fushida, Hajimu Iida and Ken-ichi Matsumoto, “A software process tailoring system focusing to quantitative management plans,” Proc. 7th Internationall Conference on Product Focused Software Process Improvement (Profes2006), pp.441-446, Amsterdam, Netherlands, June 2006.
  • 伏田 享平,川口 真司,飯田 元,“定量的管理を取り入れたソフトウェア開発計画立案支援システムの提案,” ソフトウェア信頼性研究会 第3回ワークショップ論文集,pp.27-36,July 2006.
  • 伏田 享平,亀井 靖高,川口 真司,飯田 元,“定量的測定データの体系化に基づいた開発プロセステーラリング方式の提案,” ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2006論文集,pp.51-58,October 2006.
  • 高田 純,伏田 享平,米光 哲哉,福地 豊,川口 真司,飯田 元,“定量的管理計画支援環境のための WBS オーサリングツール群の開発,” ' 日本ソフトウェア科学会第24回大会論文集CD-ROM (講演番号7B-3),September 2007.
  • 高田 純,伏田 享平,名倉 正剛,川口 真司,飯田 元,“ソフトウェア開発プロセスにおける定量的管理計画の立案・共有支援システム,” 情報処理学会第70回全国大会,March 2008. (掲載予定)
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